怠惰に創作

細々と小説の様なものを創作しています。設定など思い付いたように変更しますので、ご容赦ください。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「とある記者の取材録」人物紹介3

【歴史上の人物】 「トマス・ロイナント」宇宙暦117~179 ゲーディア皇国国防軍の将軍。書中の階級・中将⇒元帥。 パウリナ条約反対派の急先鋒である北部方面軍司令長官ラード・ゲネル大将の部下で、第1軍団長としてクーデター計画に参加する。しかし…

3代皇帝と軍事政権 FILE4

ロイナント事件に使われた名称「ロイナント」は、軍令本部総長トマス・ロイナント上級大将の事である。では何故この様な事件が起こったのか、これからそれをかいつまんで説明して行く。 ロイナント事件は、宇宙歴178年11月~179年2月末まで続いた一…

3代皇帝と軍事政権 FILE3

軍事政権が設立した直後から瞑想を続けている裏で、今回の主人公でもあるサスロ帝は一体何をしていたのか? これに付いては最初の時点では何もしていなかったと言ってもいいだろう。彼は軍事政権の傀儡であり、皇帝と言っても全くと言ってイイくらい発言権が…

3代皇帝と軍事政権 FILE2

7月事件によって成立した軍事政権ではあったが、蓋を開ければ「パウリナ条約」の破棄か継続かで対立が起こり、国内統治と言った点では全く機能しない体たらくぶりを晒す事となった。この事態が余り公けにならなかったのは、民衆が軍事政権に対して無関心だ…

3代皇帝と軍事政権 FILE1

宇宙暦177年7月14日、その日、ゲーディア皇国は悲しみと不安に満ちていた。 と、まぁ、そんな見出しが似合う皇帝、それが3代目「サロス・ソロモス」である。 現に皇国国民は、パウリナ帝が退位して兄のサロスに帝位を譲位したとニュースで流れると、…

「とある記者の取材録」人物紹介2

【人物紹介】 「ディック・クエス」 ・宇宙暦162年生まれ。 ・身長176cm、体重83kg ・黒髪、黒瞳、欧州風の顔立ち。 ☆元新聞記者で、現在は雑誌社の社長兼編集長。 御上の言いなりの新聞社を辞め、幼馴染の女性と共に自分の雑誌社を立ち上げる。幼馴…

2代皇帝と7月事件(事変) FILE4

歴史の結果から言うと、軍部によるクーデターである「7月事件」は成功し、2代皇帝パウリナ・ソロモスは退位、その後を不詳(☚個人の意見です)の兄であるサロス・ソロモスが3代目皇帝に即位するのである。 簡単に言えばこれで終わりなのだが、それでは芸…

2代目皇帝と7月事件(事変) FILE3

休憩が終わり、ストー准将との話を再開する。 ———では、続きをお願いします。何故候補にも挙がっていなかったサロス・ソロモスが3代目の皇帝になったのかを。確か翌日に会議が再開されて、そこで決まったみたいですね。 その会議に入る前に、その日の晩、あ…

2代目皇帝と7月事件(事変) FILE2

———ネクロベルガー総帥が居たのですか? あゝそうだ。ゲネス大将が座る議長席を挟んで左側がロイナント中将、右側がダルメ中将が座っていたが総帥が座っていたのはロイナント閣下の隣だった。会議室で彼の存在に気が付いた時は驚いたよ。多分他の者も驚いた…

2代皇帝と7月事件(事変)

「7月事件(事変)」は、宇宙暦177年7月7日にゲーディア皇国で起こった軍部によるクーデターである。7月7日に起きたたので7月事件と呼ばれ、他にも「7・7事件」とか、7が4つも続いている事から「ワン・フォー・セブン事件」とも言われているよ…

2代皇帝と平和条約 FILE3

条約締結後のゲーディア皇国では、パウリナ帝の下、軍縮が粛々と行われた。 しかし、当然と言うか、皇国内でもすんなりと条約が結ばれた訳では無い。条約締結の直前まで軍部は反対を続けており、クーデターを警戒して近衛軍が皇居を護衛するなどの緊迫した状…

2代皇帝と平和条約 FILE2

「パウリナ条約」とは、宇宙暦173年に第3惑星エレメスト統一連合と、第4惑星ゲーディア皇国との間に結ばれた軍縮案を基本とした平和条約である。 宇宙暦156年1月15日、月(アフラ)解放戦線の降伏によって4年戦争が終結し、翌16日に連合と新ア…