貴族に付いては後日と言う事にして、次はネクロベルガー総帥の国内外での評価に付いて話そうと思う。
先ずはゲーディア皇国内での評価だ。
専制国家の支持率など信用出来ないと思うかもし得ないが、それは国家の元首である皇帝に関してだけで、その他の国家要人に付いては調査があり、ある程度支持率も分かっている。それが改ざんされている恐れはあるが、その中でもネクロベルガーは比較的改ざんの恐れがない人物である。
あんまりそういった事には無頓着らしい。政治家(軍人)にしては珍しいタイプだ。
結果から言うと、ネクロベルガーは概ね支持率は高い。その理由として大きいのはバラマキ政策が挙げられる。
政策とは言ったものの、彼がバラ撒くのは自身の資金、すなわちポケットマネーなので厳密にいえば政策ではないのだが、資金力にモノを言わせて国民に金をバラ撒いて国民の支持を集めてるとも言える訳だ。
最たる例が前回も話した第31都市「フォラス・シティ」でのパンデミックだ。この時ネクロベルガーは、フォラス・シティの全市民に対して毎月1000ルヴァーを1年間支給している。これ以外にも色々な援助や資金提供を行っていて、特に市民に対して救済に託けて多額の寄付をする事が多い。なので国民からはの評価が高い。
無論、ネクロベルガーのこれらのバラ撒きに対し、人気取りや偽善行為などの非難の言葉もあるが、多くの国民からは生活の助けとなるため喜ばれているのは確かだ。
一方、国の中枢を担う議員や貴族たち、その他にも軍内部、それに経済を握る経営者や資産家と言った有力者からは如何思われているかだ。これに至っては何か特定の調査が行われている訳では無いため支持率は分からないのだが、取材等で聞いた噂話程度ではあるが、それらを整理してみて分かった事は、彼らからの支持率は高くないと言わざるを得ない。
例外を上げるなら軍部だ。此方は支持率はほぼ100%に近いだろう。サロス暗殺事件のドサクサに紛れて反対派を粛清したしな。イヤ、反対派がサロス暗殺に加担していただけで、彼からしたらラッキーだっただけかもしれないな。
軍は兎も角、その他の国の中枢を担う者達から支持を受けていないと言う訳だ。
当然の事だが、面と向かってネクロベルガーに敵対する者はいない(そんなことしたら親衛隊に睨まれるからな)。要は、腹の中ではあまり快く思っていない者が多いという訳だ。
特にネクロベルガーのばら撒きには彼個人の資金を使っているので、国の資金が使われている訳ではない。そのためネクロベルガーが勝手に援助してしまうと、市民から「総帥個人が国のため国民を救済するのに、なぜ国や領主貴族は民を助けないのだ!」と非難される恐れがある。それを避けるには彼に先んじてやらなけらばならないのだが、給付するにも色々と手続き等が必要なので、そこまでスピーディーに行えないのが実情なのだ。
それに対してネクロベルガーはと言うと、自分のポケットマネーを使用するためすぐに給付が出来てしまうのだ。
まぁ、こっちの方も実際にやると色々大変なのだろうが、ネクロベルガーには彼の手足となる総帥府の連中や親衛隊がいるため、彼らを使って行っているのでかなり早い。お陰で議会や貴族の給付はネクロベルガーの後塵を拝する訳だ。
しかも、ネクロベルガーが給付した金額よりも高額で無いと、また非難の種になるため高額給付にならざる負えないのだそうだ。そう言った事もあり、議員や領主貴族の面目丸つぶれになりかねないため、彼らからは余計な事をするなと思われているのだろう。
まぁ、住んでる市民からしたら有難いのだが、統治している者からしたら迷惑この上ない事なんだろう。例のフォラス・シティのパンデミックの時も、ネクロベルガー自身は給付を続けるつもりだった様だが、領主のフォラス伯爵や皇国議会からの要望で、1年で停止したと言うのが専らの噂である。ま、あくまでも噂だけどな。
こうして見ると、ネクロベルガーは国民のために金集めをしている様にも見える。多くのレメゲウム鉱山を所有し、多くの企業に投資したりと金になる事を貪欲に追及している。傍から見たら単なる金の亡者なのだろうが、その理由が市民が窮地に立った時にばら撒くためなのだ。
そのため一部の人々からは偽善者と呼ばれいるそうだが、これは彼の生活環境がそうさせたとも言える。
彼の義理の両親であるネクロベルガー夫妻は慈善活動家としても有名で、そんな親の影響を受けてネクロベルガー自身も慈善活動に力を入れているのかもしれない。
それにしても異常なほど金を集め、それを下々にばら撒いている姿は常軌を逸していると言っても過言ではないけどな。
因みに、彼自身の生活費は軍の最高司令官としての給料で賄っている。まぁ、至って普当たり前の事なのだが、よくある質素倹約などの生活自体を切り詰めて‥‥‥と言った話ではない。むしろ、まぁまぁな高給取り(実際いくらもらっているか知らんけど)の筈なので、一般の人よりかは裕福な生活を送っている。実際そこからは一銭たりとも他人に寄付する気はないらしい。あくまでばら撒くのは鉱山や投資などで稼いだ資金だけである。そこの処はキッチリと分けている様だ。
総括するとネクロベルガーの皇国での評価は国民の多くが支持していて、皇国中枢や有力者たちは、表面上は支持しているが腹の中では分からないと言った処だろう。起業家や有力者からすると、元々大金持ちであるネクロベルガーは、献金し様が賄賂を贈ろうが彼らの思惑通りには動いてくれない。かと言って、下手に対立しようものなら親衛隊に目を付けられる事になるのだから、上っ面だけでもいい顔をしていなければならないと言う訳だな。もし何かしようものなら、最悪全財産を没収されて投獄されてしまう恐れもある。この国でネクロベルガー以上の権力者、有力者は居ないのだ。例え皇帝と言えども‥‥‥。
しかも質が悪い事に、ネクロベルガーはそうなって欲しいとさえ思っている節があるのだそうだ。何故、皇帝令1号(人権剥奪法)なる法律をサロスに施行させたのか、それは彼が犯罪者を利用するためで、要は犯罪者を自らの特別労働者(奴隷)として好きに使うためなのだとか。しかも、それが有力者であれば多くの財産をも没収する事が出来るため、ネクロベルガーとしては一石二鳥なのだ。
但し、財産に付いてはネクロベルガーが没収するのではなく、その有力者の住民登録された都市や、所有する不動産などの資産がある都市の領主貴族が没収する事になっている。これは領主貴族にも一枚噛ませる事で、有力者と領主貴族を癒着させないためらしい。
有力者からしてみれば、何かあれば自分を裏切って財産を没収して来る領主貴族とは、とてもじゃないが手を結ぶ気にはならないだろうと言う考えなのだろう。
有力者の悪事に加担した貴族が、何のお咎めも無く、しかもその有力者の財産を没収出来ると言うのは可なり不公平にも思えるが、皇国の法律、特に犯罪に関しては不平等な記載が多いのだ。考えとしては、不平等にする事で、自身の罪を逃れるために仲間を警察に売る者が現れやすくなり、犯罪の早期解決に繋がると期待されている、との事だ。
確かに犯罪者同士が疑心暗鬼になれば組織犯罪は減る。かもしれないが‥‥‥。
例えばエレメストでは、証人保護プログラムがあって、犯罪組織などを内部告発したり事件の証人を保護する方がある。しかし、如何も皇国にはそう言った制度が無いそうなのだ。これでは御礼参りを気にして誰も告発しない様に思うのだが、意外な人物からの告発があるらしい。それが犯罪組織のボスなのだそうだ。如何いう事かと言うと、犯罪組織のボスが、部下に命じて起こした犯罪を警察にチクる事で、その実行犯の部下は捕まるものの、命じたボス本人は警察に協力したと言う事で、罪には問われないのだ。
一体全体どうしてこんなトンデモな法律が有るのかと言うと、防犯カメラがそこら中に有る皇国では、犯罪は例えカメラのない建物内であっても、少し調べれば犯人が分かってしまう。そうなると、すぐに組織のボスが黒幕であると分かるため、ボス自身も逮捕されてしまう。だが、其れだと犯罪組織が無くなり犯罪者が減ってしまい、そうなるとネクロベルガーとしては、彼の鉱山で働く特別労働者(受刑者)が減る事になる。そのためボスを残す事で、特別労働者(犯罪者)の供給を絶たないようにしているのだと言うのだ。だから犯罪組織のボスは、部下に罪を擦り付けて無罪放免になれるのだとか。
本当にトンデモナイ事だ。しかし、ボスが自身の保身のために自分を警察に売るとバレたら如何する積もりなのだろうか? 果たして部下たちは組織に、ボスに忠誠を誓えるだろうか? 確かに犯罪組織内部は疑心暗鬼でごちゃごちゃになるかもしれない。一時期、犯罪組織のボスが部下に殺される事件が頻発していた様だし、今現在、皇国にこの手の犯罪組織が居ないのは確かだ。この法律の影響かもしれないが、犯罪組織も様々である。地下深くに潜って気付かれていないだけかもしれないし、元々上下に繋がりが全く無い組織だってある。そういう時は如何なるのだろう? やはり捕まえ易い下っ端だけが切り捨てられて、上はのうのうと犯罪を続けるのだろうか? それはそれで可笑しな話だと思うのだが‥‥‥。
まぁ、下っ端も理由は如何あれ、抑々犯罪に手を染めた時点でアウトだから同情の余地は無いのだろうが‥‥‥。
又しても話が逸れてしまった。話を戻して、今度はエレメストでのネクロベルガーの評価だ。
エレメストでネクロベルガーは概ね独裁者となっている。犬を連れた独裁者と揶揄しているのもエレメストだけである。
兎に角、エレメストではネクロベルガーと言うか、ゲーディア皇国自体に悪のレッテルを張りがちだ。貴族も政治家も序に軍隊も親衛隊も悪で、皇国国民は彼らによって自由を制限され、搾取にあって辛い生活を送っているのだと、エレメストの報道関係者はよく報じている。
一応、エレメストと皇国は国交も正常だし、貿易もしているのにトンデモナイ言われようである。来てみれば分かるが、貴族は至って真面に都市行政を行っている様に見えるし、国民も其れほど搾取されている様には見えない。日常の自由だってエレメストと殆ど変わらない。
当然完璧とは行かないが、それはエレメストだって同じだ。とは言え、この手の報道をエレメストの多くの人々は信じているのだ。
理由としては、ゲーディア皇国はとりわけ観光地と言う訳ではないので、この地に赴くエレメストの人間はそれほど多くないと言う事が挙げられる。来るのは専ら仕事や移住者で、彼らも一々エレメストに向けて情報を発信する事も少ないのだ。そのためニュース報道だけが皇国の内情を知る手段の大部分を占めていて、信じてしまう人が多いと言う訳だ。
俺だって来る前までは全部とは言わないまでも、信じていた部分もあるからな。
他にも、エネルギー問題もある。昨今のエネルギー事情で大きなウエイトを占めているのが皇国のレメゲウムである。エレメストでは一切産出されないこの新たなエネルギー物質は、今の人類にとって重要なエネルギー資源となっている。そのためこのレメゲウムの輸出を皇国が止めるだけで、エレメストはパニックに陥るのだ。
一応、エレメスト統一連合政府も、所謂「レメゲウムショック」を避けるために、小惑星帯でレメゲウムが取れる小惑星を見つけてはせっせと採掘してはいるのだが、それでも未だに6割以上を皇国に頼っているのが実情だ。しかも、皇国の3分の1以上の鉱山をネクロベルガーが握っているため、レメゲウムの価格にも総帥様の意思が反映してるって訳だ。
こう言った事情もエレメストの人々から見れば、皇国に対する不安を掻き立てる原因にもなっている。今の価格は産出が始まった初期の頃と比べると、5倍近くまで上がっているため、これ以上あがるとエレメストの人々の家計にまで響いてしまう。もうすでに響いている人も居るだろうな。
あと付け加えるなら、エレメスト連合政府内に親皇派と反皇派との対立構造がある。言うまでもなく、親皇派は皇国と良好な関係を結ぼうとする一派で、反皇派は皇国に対して強硬な態度を取っている一派だ。今ではゲーディア皇国とは全く関係ない政策に対しても意見を対立させている有り様だ。こう言うのも皇国に統一連合政府が掻きまわされていると思われていて、皇国に対する不信感にも繋がっている。
こう言った多くのエレメスト国民が不信や不安を抱えている中で、歪んだ報道による情報が入れば、誰だって皇国を悪と思うようになって行く訳だ。それだけ連合政府や有識者たちが、ゲーディア皇国を恐れている証拠なのかもしれない。
皇国は皇帝による専制政治を行っているとエレメストでは報道されているが、しかし皇帝がトップではあるものの、実際に国を統治しているのは議員などの行政に携わる者たちである。皇帝は高い権力を保持(皇帝の権力は憲法より上)してはいるが、実際その権力を行使したのは3代目のサロス帝くらいで、ウルギア帝もパウリナ帝も行使していない。そう言う処でふたりはエレメストでも一定の評価されている。
国民に対しても皇帝は実質的に統治はしておらず、実際の統治者は領主貴族であり、各都市自体はその領主貴族によって様々な政治形態で行政を執り行われているのだ。そこには専制(独裁)もあれば民主的な政治もある。と言うか、何方かと言うと民主的な都市が多い。なかには権威主義的な都市もあるものの、市民が生活している都市自体はエレメストと同じ民主的な国家? と言ってもいいだろう。それに、自身が住んでいる都市の政治体制が嫌なら、自分にとって住みやすい都市を選択すればいいだけで、その自由は保障されている。
一部例外はあるにせよ、ゲーディア皇国に民主的な都市が多いのは、領主貴族の多くが元々エレメスト統一連合政府出身の議員や官僚で構成されているからだと思う。エレメストでは独裁体制や専制政治は悪と刷り込まれているからな、専制や独裁が良くないと思っていなければ、実質永久領主である領主貴族がワザワザ民主的な政治を行う理由が考えられない。
選挙が無いから、今迄みたいな国民の人気取りはしなくていいし、皇帝に睨まれなければ死ぬまで領主で居られる。なので、全領主貴族が専制統治を布いてもいいのだが、実際はワザワザ市議会議員のポストを作って市民による投票で市議を決め、議会での話し合いで行政を行っているのだ。
これもエレメストでの刷り込み効果なのかもしれないな。
ただ、エレメストの人々は口々に専制政治や独裁政治は嫌だと言う意見が多いのだが、実際に皇国に来てみて、専制政治の都市の人口を見てみると、意外にも少なく無い事が分かる。第2都市「アガレス」や、第3都市「ヴァサーゴ」は、専制政治の都市ではあるものの、皇国でもトップ5に入る人口の多さを誇っている。
これは多分、領主貴族の政策が順調なら、別に専制や独裁でもいいと思う市民が多いと言う事だろう。面倒な選挙に行かなくてもいいんだからな。
あ、言っとくが俺は面倒だとは思ってなかったからな! 選挙に行くのは国民の義務であり、投票によって自分の日々の生活が決まってしまうんだからな! ま、俺が投票した奴は必ず落選するんだけどな。‥‥‥何でだよ!
え~と~、話を戻そう。
皇国で専制都市が此処まで上手く行っている理由のひとつとして挙げられるのは、皇帝の存在が大きいだろう。皇帝の一声で領主貴族の首が飛ぶのだ。例えば体制に不満がある市民が集まってデモなどが起こった場合、領主貴族はそれを抑えなければならない。だが、何時まで経っても解決できない(昔は私兵を動員できたが今は出来ない)と、皇帝から領主貴族は領主失格の烙印を押されてしまい、その座を下ろされてしまうのだ。なので貴族にとっても、おいそれと市民の不満を招くような政策を施行する事が出来ないと言う訳だ。まぁ、これは前にも説明してるよな。
一応、皇帝と貴族は切っても切れない間柄なので、この手の事柄はなあなあになってしまう事もある。しかし、皇帝が毅然とした態度を取る事で、貴族たちに上下の関係をハッキリさせ、身を引き締めると言った意味合いもあるのだ。
これが一種のストッパーとなって専制体制の都市でも滅茶苦茶な政策は施行されず、例え施行されたとしても、充分な説明をする事で市民に納得してもらうよう努力するのが領主貴族の勤めになっている。
市民だって馬鹿ではない。如何してもやらなければならない政策ならば、懇切丁寧に説明すれば分かってもらえるはずだ。
それに何も100%の市民に分かって貰えばいい訳ではない。所謂51%の法則で、僅かであろうと過半数を超えればいいのだ。それを面倒と説明責任を放棄すれば市民との信頼関係が崩れてしまい、何をやっても悪い方向に取られてしまう。
抑々領主と民は税金の取る側と取られる側の関係にあるので、大概の事で拗れるんだ。そのため信頼関係は重要だ。
ま、何処に行ってもこればかりは上手く行かないものだが、だからと言って投げやりになるのも良くないと俺は思っている。歩み寄るのが重要なのだ。綺麗事に聞こえるかもしれないが、綺麗事でもいいじゃはないか。綺麗事だと切り捨てていると汚い世の中になってしまう。世の中汚いと愚痴っている人がいるが、その人自身が綺麗事を綺麗事だと言って切り捨てていれば、世の中が汚いのはその人自身にも責任があると俺は思うのだ。
最近はエレメストでも選挙の投票率の低下が問題になっている。場所によっては50%を切る都市もあるほどだ。選挙に行きたくないと思っているエレメスト国民の諸君、皇国の専制都市はお薦めだ。なーんてな。
冗談はやめてこれも深刻な事だ。政治家を選ぶのは自分の生活を守ることに直結する。選挙で投票しないと言う事は、自分の生活が如何でもいいと言っている様なものだ。その癖、国の方針に従わないと言うのでは、それは立派な犯罪である。自分ではクズみたいな政治家に従わないのが正義だと思っているのだろうが、クズでも国の方針を決定させれば、国民はそれに従わなければならない。従わなければ犯罪者と同じである。
だから選挙は重要なのである。クズや無能を選ばないためにも、国民が確りとした目で選ばなければならない。
俺、ちゃんとした人を選んでいるつもりなのに、何で当選しないんだ? 不思議だ。
こうならない為(こうならないって、俺みたいに当選しない人を選ぶと言う意味じゃないぞ!)にも確りとした目を持つべきだ。例え投票したとしても、面倒だからと適当に選ぶのは選ばないのと同じである。自分の生活を守る為にも確りと立候補者の主義主張には耳を傾け選ぶべきである。
イヤ、俺、結構確りと考えてるんだけどな‥‥‥って言うか、何で俺はエレメストの選挙の話してるんだ? 今はゲーディア皇国‥‥‥じゃなかったネクロベルガーのエレメストでの評価の話の筈なのに‥‥‥。
まぁ兎に角だ、よく考えて投票しろって事だ。じゃなかった、エレメストでのネクロベルガーの評価は悪いと言う事だ。完全に悪の独裁者と言った感じだな。それに比べてノウァ帝の評価は上々である。まぁ、彼女美人だし、同じく美人女帝だった母親のパウリナ帝もエレメストでは一定の人気があった。彼女はパウリナ条約で戦争をしない皇帝として平和主義の象徴とされていて、エレメストの国民からも好意を持たれていたんだ。それに美人だし‥‥‥。
見た目の事ばかり気にしてると思うなよ! 見た目は重要だ! 美男美女ってだけでその他の人間よりも収入が高いし出世も早い。人は見た目じゃないとか言うけど、やっぱり見た目なんだよ!
イヤ、まぁ‥‥‥あゝそう言えば、俺の元カノが俺の事を「貴方は何かが足りないイケメンよ」って言ってたな。あれって如何いう意味なんだ? あの時は軽く流したけど、今思うと腹立って来るな。何かが足りないってないんだよ!
まぁ、まぁいい、そんな事は如何でもいい‥‥‥。
ハァー‥‥‥何だか気分が落ち込んで来たのでここで終わろうと思う‥‥‥。
明日はH計画とクリミヨシ博士への取材だったな。少し早いが明日のために、もう寝るとするか‥‥‥。
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