携わっていたゲーディア皇国の歴史取材が打ち切りとなり、エレメストへ帰ろうとしていた矢先、ひょんな事から俺はゲーディア皇国に住む事になった。取りあえず役所に行って皇国の国民権と、第14都市レラジエ・シティの市民権を気が抜けるほど呆気なく習得し、はれて皇国国民となった。
次に新たな住居を決める話になる。場所はレラジエ・シティの地下第3階層だ。家賃の額はピンキリではあるが、一番高い場所でも他の階層に比べれば安い。それにハンさん一家もここに住んでいる。知り合いがいるってのは安心感があるものだろ。
宇宙都市は、中央の巨大な支柱を中心に円形に集合住宅が立ち並び、その間を大小の道路が引かれていて、所々に空き地がある。まぁ、空き地と言っても集合住宅が立っていない土地という意味で、実際にはマーケットやレストランなど集合住宅の住民の日常生活に欠かせない施設が建てられている。俺が住居にしたのはその中でも中心から外れたところの地下3層でも家賃が比較的安い場所だ。しかも定価より3分の1で借りる事が出来たのは有り難い。今の俺には余り予算がないからな。
早速、俺は「バルア・シティ」のホテルに置いてある荷物を運ぶ様に業者に依頼した。まぁ、そんなに荷物が多い訳では無いから自分で採りに行ってもいいんだが、同じ「バルア・シティ」に住むなら兎も角、違う都市に住む事になったので業者に頼んだ方がいいと思ったのだ。それに取材費がまだ少し残っていたのでそれで支払えばいい。自分の金じゃないとはいえ、俺が取材中に好きに使っていいと渡された金なんだ、全部まるっと使い切ってもばちが当たらないだろう。あと、エレメストの俺のアパートにある家具なんかもこっちに運ばせなきゃならない。こっちはエレメストの引っ越し業者に依頼する事になるだろうが、そっちの手続きと費用はオイオイと言う事になるだろう。
地下3層の集合住宅は、家賃が安い割にはハウスキーパーも付いていてセキュリティーはバッチリで、しかも3分の1という破格で借りられた。如何してこんなに安く借りられたか知りたいか? 知りたいだろ? 理由は簡単だ。運が良かったんだ。役所で空き部屋探しをしていた時に、何の気なしに住棟を見返してたら、一部屋開いている事に気付いたのだ。ディスプレイの表示が他の空き部屋と趣が違っていたので危うく見逃すところだったんだけど、注意深く見返していたお陰で発見できたのだ。
◎ ◎ ◎
「あれ、此処空いてますよね?」
「ああ、ここですか‥‥‥」
役所で部屋を探す事になり、担当が先程の男を手玉に取る(俺が女に慣れてないだけかもしれないが‥‥‥(-_-;))小悪魔みたいな美人女性職員に代わり、40代後半くらいの真面目そうな男性職員に代わった。職員が変わった事に少し安堵した様な残念な様な複雑な気持ちを抱えつつ、俺はたったひとつだけ開いている部屋の存在を指摘した。すると男性職員は少し困ったような表情をした。その反応に俺はまさかこんな処でと思いつつも、頭に浮かんだ言葉を男性職員に投げかけた。
「まさか事故物件って奴ですか?」
「ええ、まぁ‥‥‥そうとも言いますね」
男性職員は少し歯切れの悪い回答だったが、彼の様子を見る限りこの部屋が場事故物件であるのは間違いない様だ。
人類が宇宙に進出して既に数世紀が経っていると言うのに、心霊現象なんてオカルトチックな事が本当に起こるのかと正直疑問に思った。
「こんな宇宙で心霊現象ですか?」
「何を言ってるんですか! エレメストだろうと宇宙だろうと人ある処に霊魂ありですよ! 幽霊という奴は人が居ればそこに現れるのです!」
「え? あ! ハイ!?」
行き成り立ち上がったかと思うと身を乗り出して物凄い熱量で捲し立てる男性職員に、俺は呆気に囚われちまった。その圧迫感たるや尋常ではない。これが地雷を踏んだってやつか? オカルトファン怖え~。
「いいですかそもそも霊魂とは‥‥‥」
「いや、あの、その~」
男性職員の止まらないオカルトトークに、俺は声を掛け辛くなって如何したらいいのか分からず周囲の人に助けを求めようと視線を向けた。だが、誰も知らん顔で目線を合わせてくれねぇんだよ。あの時は人の冷たさってのが身に染みたよ。唯一目を合わせてくれたのがあの小悪魔女性職員だけだったんだが、彼女は困った俺を見て面白がって笑いながら「頑張ってねぇ~」みたいに軽く手を振っただけだった。助けてくれよ。イヤ、待てよ、助けられて居たら後が怖い。あれはあれでよかったのかも‥‥‥。
話しを戻すが、お陰で小1時間ほどオカルトトークを聞かされる羽目になった。俺もこれ以上は我慢ならないと口を挟んだよ。オカルトファンなら答えそうな質問をな。
「あ、あの~。それでどんな心霊現象が起こるんですか?」
「あ、ここですか? 此処では心霊現象は起こっていません」
「起こらんのかい!」
俺は小1時間も聞きたくもないオカルトトークを聞かされた挙句、結局この部屋では心霊現象が起こらないと聞いて強めに突っ込んだよ! 当然だよな! 俺の1時間返せ!
「ああ、すいません。オカルトとなるとつい、貴方もどうですか月刊オカジン。結構面白いんですよ」
俺の怒りなど何処吹く風、男性職員は自分が愛読しているオカルト雑誌をタブレットで見せて進めてきやがった。俺はそれを丁重に断って事故物件の話に戻った。何だよオカジンて‥‥‥まぁ、オカルトとマガジンを合わせたんだろうけど‥‥‥。
「で、心霊現象でなければ何で事故物件になってるの? 誰か自殺したとか?」
「自殺は無いですね。全ての住居にハウスキーパー完備ですよ」
「ハァ、そうですか‥‥‥」
住居管理AIシステム。通称「ハウスキーパー」は、住居セキュリティーなど居住者に様々な生活のサポートをするシステムだ。例えば玄関のドアは、登録された住人かそうでないかを判断して鍵を解除する。ドアが閉じれば自動で鍵がかかるので戸締りを忘れる心配もない。さらに訪問者なども誰なのか音声や映像などで住人に伝えるから、怪しい人物かどうかも、わざわざ玄関まで行かずにモニターで確認できる。他にも毎朝起床した住人の健康状態を計測して異常が無いか報告したり、かかりつけの病院にデーターを送信したり、キッチンなどの水回りの管理など様々な機能が備わっているのだ。それを音声付きで知らせてくれるんだけど、その音声も自分好みに変更できる。例えば好きな俳優や女優の声だったり、方言だったりな。だから室内で自殺しようものなら、ハウスキーパーが自動的に警察や救急隊に連絡するから自殺が未遂で終わる事が多い。
「ハァ‥‥‥」
それが全都市の全住宅に備わっているのは可なり凄い事だ。俺は気の抜けた相槌を打ったが、エレメストでもそう言った全家庭に完全完備されているのは「メガ・シティ」くらいだろう。ワンランク下の「シティ」になると高級ホテルや高級マンションくらいにしか配備されていないし、さらに下のタウンとなるとお金に余裕がある者の家にしか設置されていない。
「じゃあ、何で事故物件になっているんです?」
「AIの不具合‥‥‥とでも申しましょうか」
「不具合?」
「ハイ、何故かその部屋のハウスキーパーが出来た時から可笑しいようで‥‥‥」
はぁ? 出来てすぐに不具合? 何とも珍妙な話である。そんな不具合があれば建設元の業者に修理を頼めばいい。出来たばかりの不具合なら請求すれば無料で修理してくれるだろうに。何故修理しなかったんだ?
「ダメでしょ其れ? 何故修理しなかったんです?」
「最初の管理人が面白がってそのままにしたそうです」
「面白いってね。お陰で事故物件になってるんでしょ?」
「はい、最初は皆さん面白がって住むんですが、やはり2、3ヶ月もすると不便なので部屋を変えてしまうんです」
「でしょうね」
「なので、家賃は他の部屋に比べて3分の1にまで下がっています」
「え、3分の1!?」
「ハイ、如何しますか?」
家賃が3分の1と聞いて俺の心は揺れ動く。イヤ、もう購入一歩手前まで来ている。結局のところ事故物件の原因は、心霊現象でなくハウスキーパーの不具合が原因なのだ。言っとくが俺はお化けが怖い訳じゃねぇぞ! 断じて!
俺は男らしくその部屋を借りる事にした。今は仕事も無くて出来るだけ出費を抑える事が重要だからだ。
と言う訳で、次に職を探さなければならないのだが、其れも役所で提案されたんだ。それにはちょっと驚いたな。まさか職安みたいな事もやってくれるとは。
「部屋が決まりましたので次は就職となります。もしどこか決まった所があるのなら宜しいのですが、無ければご提案があります」
「え、あ、いや別にないですけど‥‥‥。仕事の斡旋まで面倒見てくれるんですね」
「面倒といいましても一件だけです。我々が提示できるのは」
「何処ですか?」
「レメゲウム鉱山での採掘作業です」
「採掘作業ですか(力仕事はチョットな‥‥‥)他に無いんですか?」
「それ以外となりますと職安に行ってもらう事になります」
「やっぱそうなりますか」
「どういたしますか?」
少し考えものである。別に腕力がない訳では無いが、今までの仕事とまるっきり違う仕事なのだ。それに鉱山でマッチョなおじさんたちに囲まれて汗を流すのは御免被りたい気持ちもある。かと言って、自力で探すとなると直ぐに見つかればいいのだが、結構時間が掛かるかもしれない。如何したものか‥‥‥。
「仕事内容としましては、鉱山の採掘作業と、そこで出た土砂を運ぶというゾンビでも出来る仕事ですね」
「ゾ、ゾンビ!?」
「ただの例えですよ、本当にゾンビが働いては居ませんのでご心配なく」
「‥‥‥でしょうね」
ゾンビが働いてるって何言ってんだこの人はと思いながらも、これもオカルト好きならではのジョークなのだろうか? 笑えないけど‥‥‥。
「先ほど採掘作業はどんな感じで? まさかつるはし持って人の手で掘るんじゃないですよね」
「ああ、そう言う場所もありますが、オルパーソンさんが働く場所ではちゃんと重機が使われます」
「ん? 俺の働く場所?」
どういう事だ? 働く場所によって本当につるはしで採掘する場所があるのか? 少し気になるのでもう少し突っ込んで話を聞いてみた。
「場所によって働く環境が違うって事ですか?」
「そうですね‥‥‥場所によって色々と不便なとこもある様ですよ。私が実際に見たわけでも働いたわけでもないのでこれ以上は‥‥‥」
「そうですか‥‥‥」
「ほかにご質問は?」
「給与は一体どれくらいですか?」
「え~と~」
俺の質問に、男性職員はテーブルから浮かび上がるディスプレイを指で操作しながら調べる。
「え~と~、時給30ルヴァーですね」
「時給30ルヴァー!?」
「ええ、仕事は月20日間で1日8時間労働として、‥‥‥大体給与は1ヶ月4800ルヴァーになりますね」
「4800ルヴァー!? 結構高給じゃないですか!」
「ではそちらで働きますか?」
「ああ、イヤ‥‥‥肉体労働はチョット‥‥‥」
「別に働き続けなくてもいいんですよ、次の職を探す間の腰掛程度と考える方が多いです。まぁ、おっしゃる通り高給ですし、休暇も多めに設定されていますので、そのまま働き続けてる方もいらっしゃります」
「成程‥‥‥」
「それに安全管理しているとはいえ、落盤事故などもある危険な職場です。そのため通常の保険とは別の保険にも入らなければならないので引かれる保険料は高めですし、その他にも諸々ありますね。それでも他の職と比べても給与は高いと思いますよ」
「うーん」
俺に少し迷いが生じた。高い報奨だが危険を伴う肉体労働、俺はジャーナリスト兼カメラマンとしての仕事をして来たので、過酷で危険な取材もした事がある。だが、それとは別種の労働である。仕事が見つかるまでとは言え俺に務まるだろうか? 少し自信がないがこのギャランティーの高さは魅力的だ。とは言え、ギャラに目が眩んで他の仕事を見ないのは良くない。俺は直ぐに答えを出さずに他に手頃な職が無いか求人広告を調べる事にした。
目の前に浮かび上がるディスプレイを動かしながら、俺は様々な求人広告を流し見して行く。流石にレメゲウム採掘作業を超える給与を持つ仕事は少ない。あってもそれは大企業の様な真面目でお堅い仕事が殆どで、ほんの3か月前まで飲んだくれていた人間が務まる仕事では無い。
さて如何した者か? 素直に鉱山でマッチョなおじさんと共に汗を流すか?
俺が穴があくまで求人広告に目を通していると、複数の求人が纏まって乗っているページの端っこに小さな求人を見つける。気になってその広告を指でタッチして拡大して見ると、そこに知った名前を見つけた。
「この名前‥‥‥彼奴か?」
「何か良い職が見つかりましたか?」
俺が広告を流す手を止めた事で、何か見つけたと判断した男性職員が声を掛けて来た。
「ええ、なんか見つけたみたいです」
「それは良かったです」
「ええ、もしそこを落とされたら改めて鉱山労働を考えさせてもらいます」
「ハイ、宜しいですよ」
俺は役所を出ると、シュガークラブ「R&J」に向かった。
⛏ ⛏ ⛏
俺はレラジエ・シティに約100店舗ほどあるシガークラブのひとつ「R&J」に来ている。求人広告の片隅に拡大しないと内容が読めないほど小さく掲載されていたその広告の主が、ここの常連だからである。俺の知っている奴と同一人物だったらの話だが。
と言うか、何故求人を出した会社の住所が掲載されていないのか疑問ではあるが、求人を出している以上、其処に就職できるとみてまず間違いないだろう。
と言う訳で、早速「R&J」に入店する。思えばあの取材依頼来てなかったな。
「いらっしゃいませ」
入店すると男性従業員が迎えてくれた。俺は入るなり店内を彼奴が居ないか見まわす。
「如何なされました? 何方様と待ち合わせでしょうか?」
「え? ああ、そうじゃないんだけど‥‥‥ディック・クエスって奴いる?」
「ああ11連敗のクエス様ですか、いらしてますよ」
「11連敗?」
「1週間前に11人目の彼女にプロポーズしてフラれたんです」
「彼奴まだやってたんだ」
「ええ、あちらの衝立の奥のテーブルに居ます」
「ああ、ありがとう」
彼奴まだプロポーズしてたんだ。と思いながら俺はクエスのいるテーブルに向かい、衝立からひょっこりと顔を出してフラれて落ち込んでいるだろうクエスの様子を窺うと、丁度彼奴と目が合った。
「ああ、オメー落ちぶれカメラマン、まだ居たのか!」
一瞬こめかみ辺りが引きつったが、11人もの女性にフラれた可哀そうな彼を思えばこれ位の無礼は許すとしよう。
「いや~、11連敗した君を慰めてあげようと思ったんだよ~」
「あゝん!」
予想どうりの反応に俺の中の悪戯心が擽られるが、クエスの向かいに座っていた彼奴の後輩でカメラマンのリコ・ヘイドが、それ以上怒らせないでと懇願する様な目で俺を見つめて来たので、揶揄うのはこれ位で止めて本題に入る事にした。
ディック・クエスは新聞社を退職して自分の雑誌社を立ち上げていて、立派な社長兼編集長である。小粒だが。だからさっきの求人も小粒だったのか? まぁ、それは置いとくとして、俺はこれまでのいきさつを話して雑誌社で働きたい旨を伝えた。
「ダメだ」
「ええ~!? 良いじゃないっすか? 一応求人出してるんっすよ。オルパーソン先輩は経験者っすよ」
「イヤだ」
「何わがまま言ってるんすか先輩」
「うっせぇ! ‥‥‥にしてもよ、よくあんな小っちゃい求人広告見つけたな」
「そうっすね」
「あんな小っちゃく出てんの逆に目立つよ」
「そうか?」
「僕だったら見逃しちゃうっす」
「何であんな小粒な求人広告出してんだ?」
「無料だからっす」
「ん?」
「求人出すのにも費用がかかるんだよ。でもあれだけ小っちゃく出すと無料なの。お分かり? あと、目立たないからバレずに掲載できるからな」
「バレない? イヤ、そもそも求人広告の掲載って無料じゃないのか?」
「ここじゃ違うんだな‥‥‥他のシティなら無料の所もあるみたいだけどな」
「しかも、先輩は此処の貴族様に嫌われてるっス。だから求人広告を掲載させてもらえないっす。だからあんなに小っちゃくして目立たない様にしてるっス」
「貴族に嫌われている? レラジエ候に?」
「ああ」
クエスはさっきから不機嫌な顔だったが、より一層不機嫌な顔に成る。
「昔、先輩あの貴族様の女性関係の記事を書いたっす」
「成程、ある事ない事を書いたと」
「すべて事実だ!」
「分かってる冗談だよ、そんなに怒んなって」
「フン!」
クエスは俺の言葉にへそを曲げてそっぽを向いてしまう。此処で此奴の機嫌を損ねてもしょうがないのだが、如何も彼奴の顔を見ると揶揄ってしまう。本当なら下手に出てご機嫌を取って採用して貰わなければならない立場なのにな。
「それより先輩、もうそろそろ取材に行かないとまた姐さんに怒られるっすよ」
「イヤだ~、かったる~い。行きたくない!」
「また始まったっす」
「何処か取材行くのか?」
「ええ、このあたりに事故物件があって、そこの調査です。何かの心霊現象が起こらないかというのっす。月刊オカジンの取材っす」
「月刊オカジン?」
何処かで聞いた様な見た様な感覚に記憶を辿ってみた結果、役所のオカルトファンの男性職員の顔が浮かんだ。
「あゝあれか」
「え!? 知ってるんっすか?」
「さっき役所でその雑誌のファンの職員が居てよ、1時間もオカルトトークを聞かされる羽目になったぜ」
「そりゃ災難だな」
訊くところによると、いま此奴の雑誌社を支えているのはその月刊オカジンという雑誌であり、それを仕切っているのが姐さんと呼ばれる女性らしい。本来なら彼女が取材するのが筋だが、彼女は事務処理などの目の前の男ふたりには到底出来ない仕事をしていて、取材どころでは無い。だからこいつらが取材しなければならないのだが、如何もクエスは乗り気ではないらしい。
しょうがない。ここはこいつに恩を売っておくか、採用もされたいしな。
「じゃあよ、俺が代わりに行ってやるよ」
「何!? ホントか?」
「但し条件がある」
条件があると俺が言った途端、クエスの顔が渋い顔になったので、俺が何言おうとしているのかは分かった様だ。
「ハァー、わーたよ。お前を採用すればいいんだろ」
「そう言う事、そんじゃ行くか後輩君」
「了解っす!」
こうして俺は何方かと言ったら先輩である後輩のリコ・ヘイドと共に、何故か何となく場所が想像できる心霊取材に行く事となったのだった‥‥‥。